
碓井貴美子
私の門下生より

吉武 優
Ashley Jones
高校時代、大学入試を控えた大切な時期にお世話になりました。問題点を見抜く鋭い洞察力と的確な指導に導かれ、念願の東京藝術大学へ入学する事が出来ました。
当時、本番になると気持ちが先行するばかりだった私へ、個性や望む表現を尊重しながら、どのようなコントロールを用いて演奏すれば良いのか具体的に教えて下さり、より多彩な表現を引き出して下さいました。また、時には様々な版の楽譜や資料を元にどのような解釈が良いのか話し合う時間もあり、高校生の私にはそれらが新鮮で、新たな発見のあるレッスンがとても楽しかった事を記憶しています。
その後、私は藝大大学院へ進学し、ベルリン芸大へ留学。6年間の留学生活を経て、現在は、桐朋学園大学と東京藝術大学、Sony CSLピアノアカデミーで指導しています。いつも親身に接して下さった先生のように、私も愛を持って学生達に接し、音楽の素晴らしさを後世へ伝えて行きたいと思っています。

足立達仁
Don Francis
人生の種が芽吹いた時
いま私がピアノとともに歩む豊かで幸せな音楽人生は、まさに碓井貴美子先生との出会いがあったからです。
厳しい先生だと聞いて、緊張の面持ちで初めてのレッスンに行きましたが、先生は見ず知らずの私を温かく迎え入れてくださいました。
「音楽大学入学なんて出来ない…」とさえ言われていた私を導いてくださり、その後大きく成長した私は、東京音楽大学"ピアノ演奏家コース"の合格を勝ちとることが出来ました。大学卒業後はイギリスのギルドホール音楽学校やイタリアのイモラ国際ピアノアカデミーなどで学びましたが、それも碓井先生が尽力して下さった大学進学へのサポートがあったからこそ、実現した未来であると確信しています。
レッスンでとても印象に残っているのは、細かな打鍵方法や良い音の出し方を妥協なく教えてくださったことです。どれも当時の私にとって新鮮で魅力的だったことをよく覚えています。
私の人生の種は、碓井先生との学びの時間によって芽吹き、そしていまもその花は咲き続けています。